肌が乾燥する原因は肌の「バリア機能の低下」

乾燥を引き起こす大きな原因は、肌のバリア機能の低下によるものです。肌のバリア機能とは表皮の角質層に備わっている、肌を保護する機能のことで、肌の水分量・皮脂量を維持したり、摩擦や紫外線などの外的刺激から肌を保護したりする役割を担っています。

肌のバリア機能が低下する主な原因

空気の乾燥

肌のバリア機能が低下する原因の一つは、冷房・暖房の長時間の使用による空気の乾燥です。エアコンの風が直接肌に当たったり、空気中の水分量が減少したりすることで、肌が乾燥しやすくなります。

摩擦

クレンジングや洗顔の際に強く擦る、洗顔後・入浴後にタオルでゴシゴシ拭く、水圧の強いシャワーを使うなど、肌への摩擦は乾燥を招いてしまいます。

紫外線

紫外線を長時間浴び続けると、日に焼けて皮膚から水分や油分が失われます。

生活習慣の乱れ

睡眠不足や偏った食事、過度な飲酒・喫煙、運動不足などによって生活が乱れると、ホルモンバランスが崩れやすくなります。また、肌のターンオーバーのサイクルが乱れることもバリア機能の低下の原因です。

加齢

加齢とともに肌の皮脂量や、元来皮脂に備わっている保湿成分「天然保湿因子」「角質細胞間脂質」の量が減少していきます。皮脂量と水分量の減少により、肌のバリア機能は弱まります。

肌のバリア機能を維持させるための対策

乾燥肌を招かないよう、日常生活で気をつけるべきポイントは以下のとおりです。

室内の温度と湿度の管理

窓を開けて風通しをよくする、濡れたタオルを干す、加湿器を使うなど、室内の温度と湿度をコントロールしましょう。

正しいスキンケア

肌を強く擦りすぎない、水圧の強いシャワーは避ける、そして洗顔・入浴後はきちんと保湿を行うようにしましょう。

紫外線対策

日焼け止めをこまめに塗る、帽子・日傘を使うなど、紫外線によるダメージから肌を保護することが大切です。

正しい生活習慣

十分な睡眠を取る、バランスのよい食生活を送る、適度な運動を習慣化するなど、規則正しい生活を心がけましょう。